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終幕前夜
Mearie、舞台衣装のまま登場。
Mearie
「Collasse様、本日の公演はいかがでしたか?」
Collasse、小さな花束を手に登場。
Collasse
「素晴らしかった。君の舞台の中で、最も素晴らしい舞台だったよ」
Mearie
「ほっとしました。舞台の上でずっと不安でしたの」
Collasse
「君らしくもないな。いつも自信満々じゃないか」
Mearie
「私だって、不安になることはあります」
Collasse
「では、そんな素晴らしい舞台を見せてくれた君へ。
私から、ささやかな感謝の気持ちだ」
(花束をMearieに差し出す)
Mearie
「なんて美しい鈴蘭の花束なのかしら。
(Collasseから花束を受け取る)
真っ赤な薔薇を受け取るよりずっと嬉しいわ。Collasse様、ありがとうございます」
Collasse
「気に入ってくれて、私も嬉しいよ。
明日は休みだろう?私の屋敷で舞台の成功を祝おうじゃないか。
娘たちも君が来ると知れば、きっと喜ぶ」
Mearie
「ごめんなさい、Collasse様。明日はどうしても済ませたい用事があるのです」
Collasse
「もしかして、本を書いているのかい?」
Mearie
「えぇ、たくさんの人々を幸せにすることのできる素晴らしい本を。
きっとCollasse様も気に入ってくださいますわ」
Collasse
「それは楽しみだ。私が邪魔をしては娘たちに叱られてしまうね。
完成したら是非とも私に、一番最初に読ませてくれないだろうか?」
Mearie
「もちろんです。ぜひ一番に」
(一同退場)
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